Ororon Line
/ Hokkaido
オロロンライン(にほんかいオロロンライン)は、北海道の小樽市から稚内市までの、日本海沿岸中北部の隣接した15市町村を走る道の総称で総延長は327キロメートルにも及ぶ。 東名高速道路で言えば東京ICから名古屋ICの間が325キロメーターでありその長さが計り知れよう。 日本海沿岸を走るまっすぐな道であり自然豊かな気持ちの良い道である。一方で、小樽から稚内に至る途中には大きな都市はなく、雄冬、増毛、留萌、羽幌、天塩くらいであり、人口は数千、多くても2万人にも満たない。旅行者も少なくインバウンドの旅行者はほとんど見たことがない。これだけ素晴らしい自然と景色を持っている地域にもかかわらず残念であるが空港から遠く、JRも通らず大きなホテルもないので仕方ないかもしれない。
オロロンはその中央部に位置する羽幌の沖合の天売島に棲むオロロン鳥(ウミガラス)に由来する。一時はほぼ絶滅(14羽のみ確認)していたが、今は90羽ほどにまで回復しているらしい。
今回、所用で留萌を訪問した際に時間もあり羽幌まで足を延ばした。その帰り道、オロロンラインの一部ではあるが時折車を停めて撮った写真を掲載した。広い日本海を背景とした風景には心を洗われるものがあり、機会があれば(あまりないと思うが)是非訪れてもらいたい場所である。