見玉不動尊 20250927

/ Nigata

新潟県側から秋山郷に入る途中に見玉不動尊というお不動様がある。風景写真を撮っていると入る場所ではないが歴史ある不動尊で、急峻な地形の中に巨木あり滝ありで実に楽しめる。そのような場所に1時間ほどだが立ち寄り、その風景をスナップしてみた。

(見玉不動尊の説明)
その起源伝承によれば、壇ノ浦の戦い(平家滅亡)後の文治2年(1188年)、平清盛の家臣・宮本清左衛門が守護神であった不動明王像を背にこの地に至り、これを本尊として安置し、自ら初代住職となって正宝院を開いたとされる。歴史のなかでは、文政5年(1822年)に伽藍(寺院の建築群)4棟や清盛の願文が火災で焼失したが、本尊の不動明王像は難を逃れた。また、大正3年にも不動堂が焼失したが、大正8年に現在の不動堂が再建されている。
境内は、石段およそ70段を登った中腹に不動堂が構えられ、参道入口には正宝院と高さ約2.5メートルの金剛力士像を置く仁王門がある周囲は老杉や巨木に包まれ、石段脇には清水が岩隙を伝って流れ落ち、小さな滝をつくるなど、涼と静けさを感じさせる自然に恵まれた霊地とされている。また、本尊の不動明王像は、伝承に「天平5年(733年)行基菩薩の作」とされる説もあり、裏面に「清盛内知見」の銘があったと伝えられている。見玉不動尊は、秋山郷入口という地理的要所の霊場として、平家伝説と仏教信仰を併せ持つ特色ある場である。

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