上田城晩夏

/ Nagano

子供の頃、おそらく60年以上前、当時の信越線で父親が私に遠くの城を指差して「あのお城が猿飛佐助のいた城」と言ったことを今でもその光景も含め覚えている。

 信州・上田城は、戦国末期の1583年に真田昌幸によって築城され、上田盆地に臨む丘陵を利用し、千曲川支流らの水や地形を巧みに防御に活かした城で、「堅城」として知られている。昌幸は甲斐・越後・北条など大勢力の間で巧妙に立ち回り、「智将」とも称され、1585年と1600年の二度にわたり、少数の手勢で徳川軍を撃退(第一次・第二次上田合戦)。また1600年、徳川秀忠の軍を城攻めして足止めし関ヶ原合戦のタイミングに影響を与えたことが有名である。

 そんな上田城だが近くを通ることは度々あるものの足を踏み入れたことがなかった。今回、上田周辺を旅するにあたり子供の頃信越線の車窓から見た城を訪れた。 場内には真田神社があり、そこも見所の一つとなっている。

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