鼻顔稲荷

/ Nagano

「鼻顔稲荷」と書いて「はなずらいなり」とよむ。 変わった名前で最初はなんと読んで良いのか分からず、また稲荷なので狐の顔(鼻)が変わっているのではないかと考えたりした。 この名前の起源は、この地域が古くは「鼻顔」と呼ばれていたことによるらしい。 この稲荷は急峻な小さな丘の上に作られており、そこを潜り抜けていく山道は他にはない面白さがある。崖の中腹に建てられているため、本殿も正面からではなく、横から入る変わった形である。新幹線の佐久平駅の近くにあり、近くに行った時には訪れてみるのも面白いと思う。 以下に、ネットに掲載されている情報を載せておく。

(鼻顔稲荷)
鼻顔稲荷神社は、永禄年間(1558年~1569年)、地域の有力者とされる望月源八らが、京都伏見稲荷大社の御分霊をこの地に勧請(分霊を祀ること)したことに始まる神社である。創建以来、佐久地域を代表する稲荷信仰の社として、五穀豊穣・商売繁盛・家内安全・交通安全・進学成就といった多様な願いに応じて信仰を集めてきた。旧社格は無格社であるが、地元では「日本五大稲荷」の一つに数えられることもある。
神社は岩村田の湯川の断崖上に立地し、朱塗りの柱で支えられた社殿が崖に張り付くように建つ懸崖造(けんがいづくり)の造りが特徴である。境内には「御姿殿」「旧本殿」「神楽殿」などがあり、参道の途中には巻物を咥えた子持ちの稲荷狐像などが訪れる人々を迎える。
また、鳥居前町として稲荷町・花園町が発展し、初午祭などの祭りが盛んである。祭神は宇迦之御魂命をはじめ、猿田彦命・大宮能売大神などを祀り、地元の民衆生活と深く結びついてきた。周囲の地形と建築が相まって、歴史と風景の両面で佐久の象徴的な場所である。

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