10月中旬から下旬にかけて、山間部の広葉樹林は紅葉の絶頂を迎える。　多くの観光客、そして写真の愛好家が訪れSNSには多くの美しい写真が並ぶ。その紅葉が終わると葉は落ち、大地を彩った草紅葉はその色を失い枯れて色のない世界へと変わる。これらは写真作品として撮られることはあまりない。11月の森は実に寂しい。11月中旬に初雪が降り積もり山肌を覆うと景色は次の季節に入る。美しさを持たない枯葉や枯れ朽ちた枝、草は新雪という真っ白なカンバスを背景とすることにより新たな造形、美しさを見せてくれる。　11月の志賀高原を歩きそれらを写真に収めてみた。