色なき風の森

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「色なき風」は秋の季語、秋風のことである。 この撮影地、秋山郷の天池(あまいけ)には2週間前にも来ている。その時は、夏そのものであり草が生い茂り思うように歩けない道も多々あった。 それから2週間、東京では酷暑とも言える残暑が続いているがこの地は早くも秋の気配が感じられる。 力強い葉の緑の色はやや褪せて森全体が色を失いつつありそこを抜ける風の色も目には薄く感じられ、季語としての色なき風を感じた次第である。 2週間に一回のペースでリモートワークを兼ねて長野県を訪れているが、花も風も気配も2週間で変わってくる。まさに二四節気である(色なき風、は初秋というより中秋から晩秋の季語とも言えるが風の色を感じたこともあり初秋の森であえて使ってみた)

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