glassy water surface
/ landscape
志賀高原には多くの池がある。 それらを巡って歩いていると時々はっとするような美しい光景に会うことがある。風の無い日、湖面は周りの森の枝一つまでしっかりと映している。 よく観察すると美しい写り込みは一年中見られるというものでもないらしい。 志賀高原では雪解け後の春浅い季節と秋が深まって水が澄んできた時に美しい影を見ることができるようだ。 それは季節による太陽光の差し込む角度の違いかもしれないし、水の透明度や温度による屈折率の違いかもしれない。 そのような影を探して歩くことは、まさに季節の変わり目を感じる頃であり感慨深いものがある。 そのような映り込みを見るたびに思い出す中村草田男の有名な俳句を紹介しておこう(残念ながら志賀高原は冬は積雪で湖面は見えない)
冬の水一枝の影も欺かす 草田男