the Notsuke Peninsula
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野付半島(のつけはんとう)は、北海道標津郡標津町および野付郡別海町にある細長い半島である。延長28kmにわたる砂嘴であり、規模としては日本最大である。野付半島・野付湾は、湿地の保全に関するラムサール条約に登録されている(Wikipediaより)
この半島を最初に訪れたのはもう四半世紀も前になる。この頃写真を撮るという習慣はなかったが強く印象に残った場所であり、写真を撮るようになってから根室からこの地までを何回も往復している。 昨年9月に個展「北溟に鯤を探す」を開催したが、出展作品30展のうち3割程度はこの地、野付半島で撮っていると思う。
昨年9月の個展開催でこの地での作品制作には一区切りをつけこの場所の撮影はしばらく行わない予定であったが、この際縁あって小澤太一先生のワークショップに参加し再びこの地を訪れた。 小澤先生、また他の参加者の方がこの地をどのように撮影するのか興味があったからである。
今回訪れてみて新しい発見があった。 言われてみれば当たり前だが、根室から知床まですぐ眼前に国後島を見ることができる。場所によって見え方はそれぞれであり、この「近くて遠い島、国後」に強い興味を持った。 私の人生においては、この島の返還はもとより島に渡ることさえ出来ないと思う。そんな国後を見に、撮りにまたこの地を訪れることになる。